こんにちわ。今日は魔改造 C 「絞り内蔵版」type 2 の実写を載せていきます。

C: type2 は 
PanasonicのDMC-FZ1 + smc TAKUMAR 1:3.5 の組み合わせを FUJINAR の引き延ばしレンズの絞り羽で調整出来るよう作成したレンズです。

マウンタは前回電子情報が取得出来る部品を壊してしまった07となります。壊れていますので取付時に必ず距離の入力画面になってしまいますし、自動クロップとかはしてくれません。
だから素のレンズの状況がダイレクトに伝わってしまうものです。しかし不幸が幸いなのか、魔改造 C:type-1との違いを後で「F値が -- 」となるかF9となっているかどうかでtype-1か、type-2か容易に判る、という点があります。だから、これはこれでいいかな、と。

で、こいつは内容的には20cmあたりで焦点が合い、そこから先まで一応ですが像を形成してくれる(つまり写ってくれる)レンズです。絞り羽で4.5〜16の値に相当するコントロールが可能です。
しかしながら、やはり手作りのレンズ組み合わせで出来上がったものということもあり、光のにじみ具合は凄まじく、普通に調整できる絞り羽リングの4〜5の値あたりの絞りで撮ると使い物になりません。

だいたい8ぐらいに相当する値の絞り環位置でアンダー気味のスピードで撮ったものがこちら。

IMGP7806
07 MOUNT SHEILD 魔改造 C:type-2 1/6s 絞りリング値8 ISO500

とにかく白い花や空などの明るい箇所との境で酷い状況になります。
それを避けて使えば、まぁまぁの像を得られる感じです。

IMGP7808
07 MOUNT SHEILD 魔改造 C:type-2 1/10s 絞りリング値12 ISO800
#庭で繁殖を続けるミント。危険な雑草です

夕暮れ時の少し暗いところで撮影しています。

このように、普通に撮ると「とても使えたものじゃない」という特性をもった 
魔改造 C:type-2 ですが、ある一定条件の環境で撮ったときに限り、なかなか味わい深い絵が手に入ります。

IMGP7689
07 MOUNT SHEILD 魔改造 C:type-2 1/80s 絞りリング値16 ISO500

上と下のこの2枚のように、手前20cmぐらいに物体を置き、本来だったら主人公となるその対象を全て後ろに追いやって手前の20cmぐらいのところにある物体にピントを合わせて撮る。こういった構図で撮影したいときに楽しい絵作りをしてくれるレンズです。

IMGP7718
07 MOUNT SHEILD 魔改造 C:type-2 1/25s 絞りリング値16 ISO160

同じ場所で絞り環の値を調整すると下記。

IMGP7724
07 MOUNT SHEILD 魔改造 C:type-2 1/500s 絞りリング値6 ISO250


贅沢に主となる滝だとか建造物だとかの手前に前ボケするようなもの置き、そうしておきながら本来脇役になるはずの前ボケ対象の物体をカメラ20cm辺りにと置き、しかもそっちにピントを合わせるような使い方をします。

ちゃんとした明るい日中であれば普通に花草木用の望遠マクロみたいな絵になります。

type:1 は普通に20cm付近のものだけを切り取ってきますが、type:2 は後ろを大きくボカして作る絵作りに向いたもので、これはこれで色々使えそうで面白そうです。
普通に01 STANDARD PRIMEのオートフォーカスで中央焦点つかえば同じことができそうな感じですから無理してまで作る意味があるのか?と言われそうですが、こちらの方がよりボケて溶かしてくれるのもありますんで、まぁ、あれです、マニュアル専用でもありますが、お遊びレンズとして遊んでいるわけですから、これはこれで、と思うべきです。ハイ(笑)。

それにしても、ジャンクのコンパクトデジカメからQ7用のQマウントレンズの制作を作っていくっていうのは、趣味にしてしまえるくらいの奥が深くて面白い世界です(笑)。
 古いコンデジ等のレンズが一定の組み合わせのときだけPENTAX Q7でサルベージが可能っていうのが宝箱を見つけるような冒険の素晴らしさに似た遊びとなっています。

これ、いくら時間があっても足りないです。焦点を合わせたり探ったりしているだけですぐに数時間・・・・。
皆さん、お互いに寝不足には注意しましょう〜。