こんにちわ。

魔改造レンズ「超広角スナップ」版ですが、難しいですね。
前回、OLYMPUS C-150を使ったらうまくいかなかった、というお話でした。
そして、その時は05番が自動トリミング処理をしてくれるので、ケラレ対策に使えそうということまで判明していました。

さて、ようやく再度C-160を手に入れましたので、再々チャレンジです。
C-160 は超広角な単焦点コンデジです。

CamediaC-160Sample
CAMEDIA C-160 1/169s f/2.8 ISO50 / トリミング

ちょっとトリミングしちゃいますが、こんなイメージで撮影像でして、かなりキリリとした良いコンデジだったと思います。解像度や色遊び等、今のセンサーに置き換えられたら面白かったと思うのです。

何も無ければ、人知れずゴミ捨て場でクラッシュされこの世から消えていたでしょう。
今回、このカメラのF2.8 33mmなレンズユニットを再利用です。

といっても、手作りですしセンサーの大きさもあるのでここまでキリっとした絵を作るのは無理そうです。

まぁ、まずは行程からいきます。
IMGP7774

バラす前の本体と07 MOUNT SHIELD。今回は07番じゃなくて既に分解済みの05番を使っていますので、サイズの参考としての横置きです。

これをバラしていきます。
IMGP7775
3枚に開かなくてもレンズユニットがお目見えします。

IMGP7776
この部分が超広角を撮ってくれるレンズユニット。OLYMPUSの単焦点コンデジはこういった形でレンズ部分がプラでユニット化されているので流用しやすいのが特徴です。
また、ネジも比較的少なく、中身の製品作りとしては結構優秀だと思います。
(PENTAX のOptioとかネジだらけでしたからね・・・)

IMGP7779
レンズユニットの中身にはシャッターを形成する紙とシボリ切換用の紙が間に挟まっていますので、ネジを緩めて真っ二つにし、取り出します。
このとき小さなスプリングとか色々出てきますが、全部捨てちゃうので気にしないでバラします。

IMGP7781
レンズユニットはネジ3本で前玉と後玉に分かれます。
私はやってから気がついて後悔していますが、前玉のレンズに使われているコーティングは非常にもろく、すぐに剥げていきますので気をつけてください。アルコールとかで簡単に剥がれます。

さて、これをマウンタに取り付けるのですが、ここが非常にアナログです(笑)

TOYLENS等の電子情報のある後ろ側だけを使い、プラモデルとかで使うパテを利用して固定しにいきます(ーー;


もっといい方法があるかとは思うんですけど、色々試してこれが一番作りやすかった。

但し、一見簡単そうに見えるこのやり方、実はイバラの道です。

パテである程度どの辺りの位置にくればピントが合いそうかを目安としておき、中央にするのもフランジバック9.2mmにするのも手探りです。アナログなんです。手先で調整です。

IMGP7871
固まる前にやらないといけません。パテを触った手でレンズを触ろうものなら即洗濯です。レンズを奇麗にしてやり直しです。
大型TVの液晶などに文字を表示し、少し離れたところからピントを合わせつつ中央ドンピシャのところを見つけにいきます。

今回出来上がった魔改造Bver.3は、やはりレンズユニットの向きがQ7のセンサーの中心から若干ズレています。
また、ピントも甘いです。もとのC-160のキリっとした感じが出ません。
これはケラレの量を最小限にしたいと考えて位置を決めたので、フランジバックが9.2mmの正確な距離ではなく、おそらくそれ以上の距離となっているためと思われます。

まぁ、センサーサイズの違いもあるので、そういうの引っ括めて魔改造レンズの制作は「うまくいけば儲けもの」的な感じで、結構運に左右されます。
ここが宝探しみたいなもので楽しいのですがネ・・・。

長くなったので、室内テストの話とかは明日にでも。