さて、紅葉の時期、CTEを使うより日陰モードを使う方が綺麗な絵が得られるということを確信しましたが、もう少し突っ込んでみるともっと面白いことがわかりました。

それはAWBと日陰の間がCTEになることです。
具体的な写真を見せながら紹介していきます。
IMGP2510

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15㎜ 1/800s F4 ISO250 -AWB-

このようにAWBの写真でもそれなりの色合いで撮れるのですが、日陰になると鮮やかな色を見せてきます。もちろん、鮮やかのモードなんて使わなくても綺麗です。
IMGP2511

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15㎜ 1/800s F4 ISO250 -日陰-

そしてこの二つの後にCTEの絵を見てみると、……ほら!やっぱり真ん中の色合いを出しているようです。
IMGP2512

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15㎜ 1/800s F4 ISO250 -CTE-

日陰にすると、何処と無くレベル補正をして更に若干コントラストを高めにしたよう写真、つまり、赤くないのに赤が、または、黄色くないのに黄色になり、少し大袈裟に強調されるような紅葉の絵が得られますが、CTEだとまぁそれなりにやんわりとした強調色をつけた状態にすることができます。

この控えめ感がいいですよね。

もう少し作例を載せてみます今度は緑が強く出ているサザンカ(椿かな?)でやってみました。

IMGP2531

06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO1000-AWB-
で、次が日陰のときの色。

IMGP2530

06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO1000-日陰-


最後に CTE で。

IMGP2532

06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO1000-CTE-



3つ横並びにすると、こんな感じです。

CTE-CHECK1

少し順番を変えてみます。

CTE-CHECK2


なんとなく色と使い方がわかってきた気がします。


主役の色のりに合わせて背景となる色を主役風のテイストに変化させたいときに使う感じで、色のメリハリを『落としたい』ときに使うと便利ですね、これ。
デジタルフィルターの「鮮やか」で極端に色を変えるのは各色を強くする方法、抽出はその色だけで抜き取る方法、主役の色の雰囲気を全体にマブしたいときにはCTEって感じですね。
赤に対する緑、青空に対するオレンジなど反対色の色味を弱めたい場合嘘くさくならない程度の加工をしてくれるのがCTEってことなんでしょうかね?わりと使っていけそうな気がします。
この効果を更に強めたい時には「日陰」を充ててみると場合によっては更なる効果が得られる、と。





それならば、むしろ主役の色が決まってる時に使わなければ意味がないモードだとも言えます。色づいた木々や青空をなんでもかんでもこのCTEで多用して撮るって言うのは、?な使い方で、取りたい対象はコレ、でもあまり強く主張するんじゃなくて全体的に「ほんわりしたい」って言う時に使う、って理解して使わないとCTEの良さが分かっていないっていう感じですね。これ。