こんにちわ。

今月はレンズ月刊です(笑)

といっても、あいにく雨が続いております。梅雨になってしまっているのでどうしようもないですね。

さて、先日は魔改造レンズ達をご紹介しましたが、今回は全体的な話から。

ABESHIsLENS2014-ALLSTARS


iPadやPCからこのblogを観て頂けている方々はおなじみのタイトル画像に使われている今のレンズ達です。
いやぁ、Q7を買ってから随分溜め込みました。レンズ沼にどっぷりってやつですかね、ははは(笑)

一番高価だったのはFA77mm Limitedで、Q7と08番を除いたら金額の半分はそれですかね、やっぱり。
マニュアルレンズというかオールドレンズは1本数千円レベルにもみたないのがほとんど。

ちょっと高めだったのはフレクトゴン(Carl Zeiss Jena Flektogon 35mm)とフォクトレンダー(Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15㎜)でしょうか。 でも両方とも普通の奴より曰く付き的なものを入手していますからちょっと安めではあります。
 FA77mm Limited
  > smc DA18-270mm
   > 08 WIDEZOOM
    > Flektogon + P/B.Adapter
     > Q7本体
       > Voigtlander + Adapter
       > 01 STANDARD PRIME
        > 06 TELEPHOTO ZOOM
         > RIKENON XR ZOOM
          > その他

っていうところでしょうか。

08番が高いのはQマウントカメラのメーカー標準レンズの中での話としてであり、あの広角具合と奇麗さを考えると同じPENTAXの中のKマウントレンズからみても、他のメーカーの広角レンズの価格からみても破格だなぁ、と感じていましたが、世間の見え方はQ7というソモソモコストパフォーマンスに優れたカメラ本体の値段の位置づけが「当たり前」的に思えるから、それよりも高いのはなんぞや、という感覚なのかもしれません。

なにせ一般的にはレンズはカメラ本体のオプションという考え方が普通ですからね。
カメラにどっぷり、というよりレンズ沼にハマった人から見える世界では『カメラ本体はレンズのオプション・消耗品』として見えてくるから不思議です。
このズレはずっと交わることの無い接点なのかも知れません。

そうだとしたら、仕方が無いでしょうね。だとしたらQ7という格安のカメラを据え置きして、今後のカメラは高価になるかもしれませんよね。特に1インチセンサーやフルサイズとか載ってくれば、10万超えていってもおかしくないですしね。

20万弱のK−3とかに手を出していたら、SONYのフルサイズのαとかに手を出していったら、もっとちゃんとしたFlektogonなんかのレンズよりも上の奴に手を出していくことになり、その出費は10倍以上にまで膨らんでいたかもしれません。
まともなライカレンズやツァイスのレンズって、20万とか30万とか平気でしますからね、上には上の世界があるわけで、このスモールな世界で満足出来たのは運が良かったと思えます。

レンズだけじゃないですよね、例えばSDカード。Eye-Fiのしょぼさから最終的には高速なSDカードに行きましたが、それでも型落ちモデルの良い奴で十分高速と感じられて留まれたし、三脚やフードへの気持ちも抑えられたし、他にもゾロゾロと欲しくなる周辺アクセサリへの気持ちも普通の一眼レフ機と比べたら抑えられたし低コストで遊んで来れました。

小さくて良いものが安くなるのは時間がかかります。
あのWindowsだって、結局Surface Pro3という形で夢の機器が登場出来ましたが、そこに至るまでにはVAIOは別会社にいったり他のPCメーカーは競争に疲れていったりしています。
こんなこと、PowerMac出たての頃、日本ではZAURUS電子手帳であれこれ、なんて言ってた頃に想像出来たでしょうか。

たぶん、これからのミラーレスも含むデジ一眼は同じようになるんでしょうね。 

また、今回一部で「高いから売れない」と評価されているような08番が、本当に「市場からは高いから買えない」と判断されているとしたら、これからお話しする宮崎光学のSONNENTARのようなレンズは2度と市場には出て来れないでしょう。なにせ08番と同クラス、いいやMFなレンズであることを考えるとお高い価格になるようなレンズですから・・・。

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・・・ サードパーティが参加しにくい土壌が出来上がってしまう。私的にはそっちが一番哀しい。
iPhoneなんかを観て判るように、CLIEやZAURUSの市場が大きくならなかった要因の1つには、サードパーティが参加しにくい土壌だったというのが大きくあります。

1社で頑張っても限界ってのがあるんです。

そして、それは、結果的にQシリーズの開拓した市場は最後に海外のメーカーの安かろうな機種(でも量がある、世界規模である)に浸食され・・・日本メーカーでは最後に太刀打ち出来ない・・・・存在出来ない世界に到達します。
それこそPCと同じ道ですよね、そんな道を歩むと想像してしまえます。

良いレンズ、それに合わせて楽しい世界を皆で作れていければ、長くたのしめるシリーズになれる可能性をQマウントのカメラにはあるんですけどね。
でも、まぁ、今なら、まだ、Qマウントをすっぱり諦めてEマウントやKマウントにいっても気持ちはなんとかなるかもしれないな・・・。

PENTAXの操作で遊べるならば。