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abeshi's snapshot ●軽くて楽しいミニカメラ PENTAX Q7/Q-S1

PENTAX Q7 を中心としたカメラ関連の適当ブログです。特に記載がなければQ7で撮っています。
レポートは youtube 動画を併せて使い、雑感はここを中心にテキストをはきだします。

K-S1 関連は『こちら』より(別枠へ)
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kindle: amazon Kindle版の方が好評です!
TV: http://m.youtube.com/user/AbeshiTV

タグ:広角スナップ

こんにちわ。

魔改造レンズ「超広角スナップ」版ですが、難しいですね。
前回、OLYMPUS C-150を使ったらうまくいかなかった、というお話でした。
そして、その時は05番が自動トリミング処理をしてくれるので、ケラレ対策に使えそうということまで判明していました。

さて、ようやく再度C-160を手に入れましたので、再々チャレンジです。
C-160 は超広角な単焦点コンデジです。

CamediaC-160Sample
CAMEDIA C-160 1/169s f/2.8 ISO50 / トリミング

ちょっとトリミングしちゃいますが、こんなイメージで撮影像でして、かなりキリリとした良いコンデジだったと思います。解像度や色遊び等、今のセンサーに置き換えられたら面白かったと思うのです。

何も無ければ、人知れずゴミ捨て場でクラッシュされこの世から消えていたでしょう。
今回、このカメラのF2.8 33mmなレンズユニットを再利用です。

といっても、手作りですしセンサーの大きさもあるのでここまでキリっとした絵を作るのは無理そうです。

まぁ、まずは行程からいきます。
IMGP7774

バラす前の本体と07 MOUNT SHIELD。今回は07番じゃなくて既に分解済みの05番を使っていますので、サイズの参考としての横置きです。

これをバラしていきます。
IMGP7775
3枚に開かなくてもレンズユニットがお目見えします。

IMGP7776
この部分が超広角を撮ってくれるレンズユニット。OLYMPUSの単焦点コンデジはこういった形でレンズ部分がプラでユニット化されているので流用しやすいのが特徴です。
また、ネジも比較的少なく、中身の製品作りとしては結構優秀だと思います。
(PENTAX のOptioとかネジだらけでしたからね・・・)

IMGP7779
レンズユニットの中身にはシャッターを形成する紙とシボリ切換用の紙が間に挟まっていますので、ネジを緩めて真っ二つにし、取り出します。
このとき小さなスプリングとか色々出てきますが、全部捨てちゃうので気にしないでバラします。

IMGP7781
レンズユニットはネジ3本で前玉と後玉に分かれます。
私はやってから気がついて後悔していますが、前玉のレンズに使われているコーティングは非常にもろく、すぐに剥げていきますので気をつけてください。アルコールとかで簡単に剥がれます。

さて、これをマウンタに取り付けるのですが、ここが非常にアナログです(笑)

TOYLENS等の電子情報のある後ろ側だけを使い、プラモデルとかで使うパテを利用して固定しにいきます(ーー;


もっといい方法があるかとは思うんですけど、色々試してこれが一番作りやすかった。

但し、一見簡単そうに見えるこのやり方、実はイバラの道です。

パテである程度どの辺りの位置にくればピントが合いそうかを目安としておき、中央にするのもフランジバック9.2mmにするのも手探りです。アナログなんです。手先で調整です。

IMGP7871
固まる前にやらないといけません。パテを触った手でレンズを触ろうものなら即洗濯です。レンズを奇麗にしてやり直しです。
大型TVの液晶などに文字を表示し、少し離れたところからピントを合わせつつ中央ドンピシャのところを見つけにいきます。

今回出来上がった魔改造Bver.3は、やはりレンズユニットの向きがQ7のセンサーの中心から若干ズレています。
また、ピントも甘いです。もとのC-160のキリっとした感じが出ません。
これはケラレの量を最小限にしたいと考えて位置を決めたので、フランジバックが9.2mmの正確な距離ではなく、おそらくそれ以上の距離となっているためと思われます。

まぁ、センサーサイズの違いもあるので、そういうの引っ括めて魔改造レンズの制作は「うまくいけば儲けもの」的な感じで、結構運に左右されます。
ここが宝探しみたいなもので楽しいのですがネ・・・。

長くなったので、室内テストの話とかは明日にでも。
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こんにちわ。

魔改造レンズですが、どうにもうまくいきそうなのにいかないですね。
諦めて普通に普通のレンズを買うことをお勧めしますよ(笑)

さて、今回うまくできた!と思っていたのですが、またもや失敗です。
結論からいうと、元になったOLYMPUS C-150とC-160にはもの凄い違いがあった、ということです。

 初めに07番のマウンタで作ったC-160 のレンズは、F2.8 33mm
 後から05番のマウンタで作ったC-150の レンズは、F.28 38mm

だったんですわー。あちゃー、広角の度合いというか焦点距離が違うやん。
前と同じと思ってパテとかの付け方考えずにやっちまったわ、うーん、どうりでテスト撮影でキリっとしない以上に流れる感じもするし、なんか、こう思ったより広角でないと感じていたのはトリミングのせいではなかったみたい。

フィールドテストとしてだだっ広い公園で撮影してきた絵がおかしいのもそのせいで、多分何処か、もっとシビアにやらんといけんとこ見逃したんですね、これ。

このガワだけまともで失敗感たっぷりの絵を載せます。

IMGP6854
05 魔改造 B Ver.3  1/500s f/2.8 ISO500 
#像が想定以上に流れていてクリアでない

IMGP6883
05 魔改造 B Ver.3  1/2500s F2.8 ISO100 


IMGP6884
05 魔改造 B Ver.3  1/2500s f/2.5 ISO100 
 #極彩をあててみるも、なんとなく色が飛びまくり


うー、これじゃつかいものにならない。ということで、これ再度やり直し決定。トホホ。 でも、まあ、05番による自動トリミングは巧く言ってて、端っこに少し出る程度になりましたのでこの方向でまたやってみますか。
 
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こんにちわ。

今日は良い報告と残念な報告の2つがあります。

前回まで作っていた 07 MOUNT SHIELD LENS を OLYMPUS C-160のレンズユニットを使って超広角スナップレンズを作るという方向性は巧くいっていたものの、ちょっとした馬鹿なこと、ペンチとカッター使い方を失敗して、オシャカにしてしまいました。

レンズには鉄の引っ掻き後が付き、07のマウンタ側の配線を断線させてしまったのか、Q7に取り付けたときに07と自動認識をしなくなり、距離を聞いてくるようになってしまいました。
あ〜、残念です。

ふう、こういうのは仕方ないですよね。
ちょいと気を抜いたのがいけませんでした。

でも、まぁ、良いところまでいったのが分かりましたので、ダメになったマウンタでは別なものを作るとして、この超広角スナップを再作成、再チャレンジです。

ってことで、ヤフオクで、今度は同じOLYMPUS C-150を入手しました。レンズは全く同じもの。

ってことで、
まぁ、まずは出来上がり写真がコレ。

2013-09-01T00-33-39_0
 
ちょっと新HDレンズ群をイメージして赤いラインを入れたり、スクリュー的な全面スタイルにしたりとデザイン性もUPさせました(笑)

『魔改造レンズB-Ver.3 超広角スナップ』の誕生です。

取りあえず、今お試し調整中です。
そして、今回思いついたことがありますのでそれを導入しています。

今まで作っていた魔改造レンズB弐超広角スナップの欠点は、「ケラレ」部分が多すぎる、という点でした。
そこでこれを解消するのに2つの方向性を検討。

(1)レンズそのものをもっと良いものを探してみる
(2)毎回トリミングする運用を考える

まず、レンズそのものを変えるとなると、単焦点のカメラで1/1.7以上のセンサーを搭載したジャンクのコンデジが無いと、イメージサークルの大きさに満たなく同じ現象に繋がる可能性があります。
っていうと、最近発売されているような機種が必要となるのですが、それは安く手に入りそうに無いのでダメという方向にしました。

そして(2)で、しかもトリミングを自動でなんとかさせられないかと考えました。
そこで新しい試み、というか思い出した言葉がありまして・・・。
ようはQ10→Q7 にセンサーが大きくなったときに各メディアが報じていた「TOY LENSは自動的にQ7に合うよう調整される」って言葉です。

これ、結局RAWで保存したものとJPEGで保存したときとで画像が違う、クロップされている、というかケラレてる部分を除外する形でトリミングしてJPEG保存してくれている、ってことですよね。

どれくらいトリミングされているのか、色々漁ってでてきた推定値は下記の通り。
  •  03 Fish-Eye は  2mmのトリミング 
  •  04 TOYLENS WIDE は 3mm のトリミング
  •  05 TOYLENS TELEPHOTO  は 10.4mmのトリミング
どこだったか忘れたんですが、「TOY LENS」「クロップ」とかで探して出てきたサイト上のQ10とQ7の焦点距離と4.6倍のサイズ感と実際の差異とか距離の違いとかの数値を持っきて計算しただけなので間違っているかもしれないし、そもそも「何に対して考えるmmの数値なのか」っていうのがよくわかっていませんが、ようは、TOY LENSシリーズをQ7で使うときには自動でトリミングされ、かつ画像サイズは同じだから引き延ばし処理がされてるわけで、TOYLENS全体的に「もやっとしている」のは画像エンジンによる拡大処理ある、と。

つまり、TOY LENSの電子情報があれば、自動トリミングされる。ただしその代償で少しピントが飛んでソフトな絵になるってことですね。

今回の魔改造B-Ver.3 では、自動トリミング処理をしてもらいたいので、この中で一番値の大きな05 TOY LENS TELEPHOTOを使って作成することにしました。これでケラレているところを少しでも排除出来そう。だからタイトルから07 MOUNT SHIELD の文字を取っています(笑)

今回の作業では、分解写真とかの過程も撮りましたが、ちょっと今日はもう書いている時間が無いので、続きは明日にします。

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