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abeshi's snapshot ●軽くて楽しいミニカメラ PENTAX Q7/Q-S1

PENTAX Q7 を中心としたカメラ関連の適当ブログです。特に記載がなければQ7で撮っています。
レポートは youtube 動画を併せて使い、雑感はここを中心にテキストをはきだします。

K-S1 関連は『こちら』より(別枠へ)
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kindle: amazon Kindle版の方が好評です!
TV: http://m.youtube.com/user/AbeshiTV

タグ:水流

こんにちわ

今日は群馬県にある名勝、『ふきわれのたき』を撮ってきましたのでその写真を。

IMGP2990 08 WIDE ZOOM 1/80s F4.0 ISO200 27 mm AWB

ここ、「東洋のナイアガラ」ですよ(笑)

まぁ、広めのところに落ちる滝、というか水の落ちていく様は素敵でして、なんというかマイナスイオンをたっぷり浴びれるような気にしてくれる場所です。

IMGP3010 06 TELEPHOTO ZOOM 1/10s F7.1 ISO100 123 mm AWB

水の景色なので、またシャッタースピードを変えながら撮ってみましたよ。

IMGP3002 06 TELEPHOTO ZOOM 1/160s F2.8 ISO250 125 mm AWB

こういう滝のようなところは両方楽しいです。スピードを遅くして糸のように魅せるのも奇麗で素敵ですし、水しぶき感をたっぷり残すスピードの速い撮り方も圧巻です。

IMGP3029 08 WIDE ZOOM 1/60s F4.5 ISO200 17 mm AWB

小さいサイズでみるとちょっと迫力に欠けますが、この広い感じをどーんっと撮れる08番は 本当に頼もしいです。

IMGP3039 06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO640 204 mm AWB

ただ、こういう場所、近づけば近づくほど「濡れる」ので、結構難しいですよね、撮るのって。

だから少し遠いところから撮る06番も結構使えます。
中途半端な距離がかえって活きてくる珍しい例かも(笑)


08 WIDE ZOOM 1/60s F3.7 ISO200 17 mm AWB

大自然の消しきって面白いですよね。
小さな悩みなんてバカバカしくなる。
 
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こんにちわ
今日は昨日の続きから、です。

というか、昨日、オチの話と写真を載せずに終わらしてしまったので、まずは、これ。
53
smc PENTAX-M 50mm 1:1.4 with KQ Adapter 1/250s F22 ISO320 青抽出

このように同じ岩でもグラデーションも見えつつ、ある程度の濃淡があり、明暗のメリハリには若干色を残した方がバランス的にイイですよねえ?ってことを書きたかったのでした。

さて、今日は同じモノでも、もう一つ、単体の集合の難しさです。

CIMGP2579
06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO1000 オリジナルセピア


06 TELEPHOTO ZOOM 1/320s F2.8 ISO100 AWB

個の集合を撮る際、悩んでいるのは、やっぱり極彩をあてて色を強調すべきか、それとも色で抜くか、です。
最近はセピアにして、うっすら残す、っていうのにもチャレンジしています。

CIMGP2860
02 STANDARD ZOOM 1/80s F3.5 ISO100 オリジナルセピア

単体の集合の難しさは同じ大きさのものを散らばっているように配置してしまうと、メッセージが希薄になってしまうことです。

いっけん、ただ単に撮っただけのようなモノに意味を込められるか?という難題があります。
秋らしさ、とか、先に葉っぱだけ落ちる柿を見せられるか?とか、木の陰を乗せることで昼下がりをイメージさせられるか?
とか、この季節にも咲く雑草みたいなもの、とかを切りとって、その時の情景や思い出を思い浮かべたい、とか、いろいろあると思います。

新しい広角レンズを使えば奥行き感を演出しえるので、ただの湾岸の写真といった下記の写真でも面白く見せられるかもしれません。

せっかく08 WIDE ZOOMも手に入れたことだし、同じ個の集合でもイロイロやってみたいなー。

画像1
08 WIDE ZOOM 1/200s F4.5 ISO100
#ココから先は海。でもまだ見ぬ海 
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こんにちわ

PENTAX Q7でいろいろ撮ってる時、悩むことが最近できました。それは、極彩とハードモノクロームのタイミングです。

先日は08 WIDE ZOOMでも極彩を試してきましたが、その絵を見て、やっぱり、と思い始めています。 それは何かというと‥

IMGP4330
06 TELEPHOTO ZOOM 1/320s F3.5 ISO100 極彩
#波の表現は極彩で壊れている

広角にすればするほど、極彩で絵が潰れませんか? って事です。


24
02 STANDARD ZOOM 1/200s F5.0 ISO200
#極彩

広角にすればするほどセンサーに対して写したい像が詰め込まれるわけで、「理屈的なことだけ」で言えば1ドットで表現できる色の判定が厳しくなると思われます。
言いかえると、より明細な色の変化を1ドットで表現しなくてはなりません。

だから、その1ドットを予定の色より壊して持ち上げてしまうと隣同士のバランスが取りにくくなるというか、まあ、近似色を揃えて上げるんだから大体は平気なんだけど、色の変化が多い景色ほど隣同士の色の関係が壊れやすいので破綻しやすいのは当たり前というべきか。

28

02 STANDARD ZOOM 1/200s F5.0 ISO200 ハードモノクローム

逆にモノクロームの場合、色を抑えて隣同士の色の差をわかりにくくしてくれるので色の起伏が激しい絵ほど効果的になるようです。
ただし、対象が物体の時と景色の時で見え方もかなり変わるので難しいです。モノクロームで撮る時には初めから色の濃淡が広くあるところと密集しているところのバランスがよろしくないと、上記の絵みたいに川沿いなのは分かるし岩があるのは分かるけど、後はなに撮ったのかよう分からん、って絵になりがちです。
まあ、印象的な絵としては、これはこれでも面白いとは思いますが。


B-IMGP2540
06 TELEPHOTO ZOOM 1/100s F2.8 ISO640 ハードモノクローム

逆に、色の濃淡の関係が、隣同士と関連している、つまりアンチエイリアスをかけて擬似色を生んでいる絵の場合、モノクロームにしないで若干色を残しておいた方が伝わりやすい絵であり続けるような気がします。

B−IMGP2541
06 TELEPHOTO ZOOM 1/100s F2.8 ISO640 オリジナルセピア

この写真のように、モノクロで撮ったときはそれなりで、これはこれで面白い感じるのですが、若干の色を残すと、木の樹皮が剥げかかっている所なんか判りやすかったり。

だから、monoを撮る時のグラデーションや色の切れ目を理解しつつ、「モノクロ」かセピア調か、はたまた極彩、と悩ましい。
なんとも難しいものです。

フルサイズな一眼とかで、Q7の1200万画素の4倍くらいあれば悩まなくて済むのかなぁ〜。
どちらにせよ、広角での対象が小さく写る時の極彩は上手く撮れないので勉強が必要ですわー。
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こんにちわ
さて、今回もチャツボミ苔公園に戻り、そのときに実施した訓練、水の流れ編を操るためのシャッタースピードコントロールの話となります。

まずは水を止めてみます。
IMGP8684
FA77mm Limited 1/500s F8付近 ISO100 IMGP8687
FA77mm Limited 1/640s F8付近 ISO100 IMGP8694
02 STANDARD ZOOM 1/1250s F4.5 ISO1250

1/500秒でも結構止められます。驚き。感覚的に1/1000秒を超えないと止められないと思っていました。


今度は水を流してみます。
IMGP8768
02 STANDARD ZOOM 1/8s F8.0 ISO100

IMGP8652
FA77mm Limited 1/50s F8付近 ISO640

IMGP8760
02 STANDARD ZOOM 1/15s F8 ISO100

全体的に水の流れを糸のように流すには、1/15秒でも早く、それよりももっと遅くしなければならないようですね。1/8秒の最初の奴が一番マシ。糸のように奇麗になるのは場所場所にもよると思いますが、気分的には1/10秒未満くらいからって感じでしょうか。
でもこれ以上遅いと手持ちの撮影はかなり厳しいです。
今回は川の流れている場所にかなり寄って撮影していることもあり、全て手持ちなんですよ。三脚を使っていないんです。まぁ訓練ですしね(笑)

カメラをブラさず、水だけをブラす。これって結構難しい訓練です。
何枚も撮っていれば当たる写真もありますよってことで、今回は素人作戦の結果です。

今回勉強出来たのは、なんでもかんでも水を糸のように流してしまえば良いってわけではなくて、岩の見えているような場所では水の透明感を持たせるため若干水の流れを残した方が『涼しげで音が聞こえそう』ってことです。
今回の湧き出るような水の流れの場所では、1/50秒付近でそれが出来ていました。この感覚を覚えておきたいです。


で、その水の音が聴こえそうな中間のスピードで撮れた、もう少し面白いものが無いかな?って探したみたら、見つけたのは、コレ。
合わせ技のような、渾身のショット!
IMGP8666
 
FA77mm Limited 1/100s F20付近 ISO640

滝のように落ちて、かつ水しぶきも感じられるこの瞬間を捉えたのは、やっぱりFA77mm Limitedでした。う~ん、反則技だなぁ(笑)
なんだかこのレンズを使うとQマウントの全てを凌駕してしまいます。

こんな単焦点がQマウントにもスター★レンズやLimitedレンズとして誕生してくれればいいのになぁ。
このFA77mm Limited は望遠にさえならなければ最高のレンズ間違い無しです。絞ってキリリっとして開いてトロっとして、と素晴らしすぎ。

にしても、う~ん、PENTAX Q7でこんなのが撮れるなんて楽しい!
でも今回の収穫はFA77mm Limited だけではありません。
02 STANDARD ZOOMがアチコチで活躍しました。チャツボミを捉えた半分は02番。残り半分のうち6割がFA77mm Limited で意外に活躍できなかったのが01番。なんでだろ?

02番においては広角で、かつAF。時と場合に合わせてズームで絵を切り取れるコイツは、Q7+Qマウントで一番出来る子でして、今、私の一番のお気に入りです。
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こんにちわ
今週は連休ということもあり、草津方面である、群馬県吾妻郡中之条の「穴地獄」と呼ばれるチャツボミ苔公園っていうところに行ってきました。

京都に行ったときもそうですけど、大人になってからは苔の魅力に取り憑かれております。
そんな中でも結構変わった苔、温泉と共に生活をする苔ということで話題!?の場所です。

車で関越道を通り、降りてからも1時間ほど走らせ、もうすぐのところです。

IMGP8573
魔改造B ver.3 1/1000 F8(2.8) ISO125
#近くの道の駅、水車

更に走らせ、目的地までは山道。それっぽい川のある場所までやってきました。

IMGP8605
魔改造B ver.3 1/800s F8(2.8) ISO 125
#車窓から

この公園は自然保護のため、受け付け場所で入園料を支払った後、しばらくロープで閉じられた道を自分でロープをあけて入園、そして自分でロープを元に戻して突き進む形となっています。
ある意味制限でもあり、保全でもあります。ずっとこうやって残して欲しいですね。

IMGP8612
魔改造B ver.3 1/640s F8(2.8) ISO125
#駐車場から歩くこと10分ぐらい

IMGP8632
06 TELEPHOTO ZOOM 1/1000s F2.8 ISO2000
#若干遠くに、目的地の端が見え始め

近くなってきました。これはもう我慢できないので、06番にチェンジして狙います。
流れる川の左奥のガケ側に、コケらしき緑がたくさん見えます!

IMGP8617
02 STANDARD ZOOM 1/800s F3.2 ISO2000
#沸き上がるような滝、そして岩を打つ水

近場まで来ている水を接写。水がとても奇麗です。ここでは苔を撮るだけでなく、水とシャッタースピードの関係の訓練も出来そうです。

これは頑張らないと。
IMGP8783
FA77mm Limited 1/320s F8ぐらい ISO500
#りんどう?
こういうのを撮る時にFA77mmは素晴らしい威力を発揮しますね。
Q7で使うと77x4.6倍の355mm付近になり、もの凄く足場を離れて使わないと撮れないレンズになってしまいますが、その素晴らしさはQマウントのどれも勝てません。

こういう感じの軽いレンズ作りたいなぁ・・・・(ボソっ)

さて、ようやく到着です。
さて、どんな苔なんでしょうか。ワクワクしてきました。
IMGP8774
02 STANDARD ZOOM 1/1250s F2.8 ISO1250 #念願の目的地

ついに目の前に!
温泉と苔が作る素晴らしい空間です。うわぁ~素敵だわ、ここ。
ということで、今日はこの辺で時間切れになってきたので、続きは明日。
この公園はそんなに大きくないのに何時間でも居たくなるくらい素敵な場所ですよ!
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ついこの間に山の中に行ってきたときの写真でいきます。
今日の風景写真は全て 02 STANDARD ZOOM です。

IMGP5196
#赤緑モミジ 1/60s F3.5 ISO1000 Auto

これはまぁまぁな感じです。しかし上を向いて撮ったため、空の色が飛んでしまっています。
でも、まぁ、自分の身長より高いところにあった赤の色と周りの緑を合わせたかったので色のにじみは仕方ないと思っています。
しかしながら・・・

IMGP5302
#森滝道 1/80s F4.0 ISO3200 Auto

何も考えずにオートのモードで撮影していくと、簡単に高いISO値で撮影されていきます。
3200ぐらいなら、1/4程度に縮小してみるblogレベルでは問題ないです。
RetinaPowerBookでは最大まで拡大しないと暗部のノイズが出始めてるな、っていう感じにしかなりません。普通のWindowsのNotePCの15インチクラスでは1ドットのサイズが大きいため、等倍で見るとすぐに汚い、って判るクラスです(Q7側でISOの露出範囲の設定を100-12800にしているせいですが)。

IMGP5299
#石段 1/60s F3.5 ISO8000 ProgramAE

ですから、もう、「AUTO」で撮影するのをいったんやめてみました。少しでも適正な値で撮影していこうとしていきたいから「P」(ノーマル)モードで撮影していくことにしました。
でも、その際に、指定するISO範囲が広いままでは、いくらPモードであっても、日中のかなり明るいとところでないと高いISO値での撮影に引っ張られます。当たり前。
だから、範囲を狭め、ISOが1000を超えないようにしていきます。
ISO1000を超えだすと「ドット表示のギザギザが見えるよりも前に」ノイズが出始めていく感じです。まぁ、2000までは拡大しないと見えないと思います。でも、これが嫌いです。暗所に現れるザラつきのような奴は大嫌いです。
まぁ、撮れる絵によっては、ノイズが目立たないこともあるので使い分けですかねぇ・・・。


でも、ISO100台で巧く撮影できると、拡大したときにノイズより先にドットのギザギザが判別でき、これは自分的にもOKです。

IMGP5303
#森滝前 1/60s F3.2 ISO200 ProgramAE


この辺が、特に07番のようなレンズとかで顕著で、02番とかでも結構出てきます。

下の2枚のような奇麗なノリの絵がいつでも撮れるようになりたいです。
IMGP5315
06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO500

#前ぼけを入れる入れないの違いによる像の変化
IMGP5317
06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO640

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前回の続きで、Q7の弱みについて。

  1. 液晶の性能が悪くて、本当にピンボケしているのかブレずにちゃんと撮れて色がのっているのかどうか判りにくい

  2. オートモードでのISO感度が高すぎて、ノイズが出やすい


前回は長く書いたけど結局液晶は確かに良いものを積んではいなくQ7の弱みの一つなんだけど、そもそもピントが合う合わないのところでインタフェースのツメが足りないためにそう要求されているようなもんだ、っことでした。

今日は(2)を中心に書きたいと思います。プロじゃないからツッコミはあるかと思います。その辺は個人的なつぶやきということで聞き流してください。
Q7は今までに無い「撮り手の絵心をくすぐるカメラ」だと感じていますし、とても遊べる素晴らしいオモチャであります。

自分がアーティストになったかのように色を変化させられる絵遊び機能があり、それをテンポよく扱える。
かつ撮れた絵をみると、液晶画面に見えている以上に気持ちよくクリアな像が得られている。
こんな素晴らしいデジカメなんですよね。
ただし、メリット=デメリットという形で現れている点があり、これがQ7のもう一つの弱みとして挙げられる、ISO感度によるノイズの発生です。

Q7は「もの凄く楽しいカメラ」な反面、一眼初心者があまり意識していなかったISO感度についてシビアです。
この値が高くなることで引き起こされる「ノイズ(色のザラつき)」について、より強く意識させられます。
IMGP5307

#ISOが上がりすぎて失敗した例(ノイズだらけ)
FA77mm Limited KQAdapter 1/200s F22 ISO10000
せっかくの滝流れや周りの景色がノイズのお陰で台無しになっています。

持っている人ならば月明かりのような暗い所にある明るい対象にレンズを向け、ISOの数値を100から徐々に上げていけばノイズがどの段階で出始め、キツイな、ってところがどの辺なのか判別出来ます。

困った事に、高感度撮影が出来るようになり容易に12800とか使えるがために、オートなどの初心者が良く使うであろうシーンで簡単にノイズが出る値が使われてしまう、って事が弱みであるわけです。

つまり、ISOとは?ノイズとは?ということについて、使う側がその知識や考え方についてわけもわからないまま安易に高い方がいい的に値を12800とかの数値に設定してしまうと、結果として知らない間にザラついた写真を大量生産してしまうという事です。
実は、これも製作者の思いと使う側の乖離、インタフェースのツメの足りなさじゃないかな?って思います。

画像1

#ISOが上がりすぎて失敗した例2ビリヤード玉(キズではなくカラーボールの色に現れるノイズの問題)
02 STANDARD ZOOM 1/100s F6.3 ISO10000

ただ今回の課題はそれだけではないと思います。
2つめとして色遊び。
モノクロにしたときには目立ちませんが、暗めの背景・・・特に森の中などに潜り込んだ際、空や滝などの明暗の強弱が激しいところでの撮影時にノイズについて強く意識させられます。

色抽出や極彩などを使うとモノクロでごまかせる一方で、残った色に対してはものすごくノイズに敏感になります。

まあ、色抽出しないまでも、PhotoShopやLightRoomの使用者、または印刷関係の仕事に携わったことのある人なんかは、CMYK/RGBのカラーバランスも意識してきますのでなおさらノイズや色のノリは意識しますよね。

この辺が、液晶でわかりにくい。やっぱりUIと液晶ですか。
ってことは、ピント。やっぱりここでもMFレンズが多いQマウントの影響があるんじゃないかと。
ピント合わせを意識する際、画面で拡大しますし、撮った後もPCなどで大丈夫だったのかをピクセル等倍まで拡大してまでデータをマジマジと見てしまう。
やっぱりここでもノイズを意識させられます。

難しいですね。

そもそも今の一眼、というかデジタルカメラ写真の絵作りには、従来の「露出(光量)」とか「ISO感度、絞り、シャッタースピード」だけでは語れなく、ホワイトバランスやカラー補正(レベル補正)も踏まえて検討していく必要があるんでは?っと、前回話しました。

一眼カメラの話については、色々なWEBページから学習できます。しかし、どこでも似たようなもので、一眼を扱う際には下記3つの関係が複雑に絡み合うので意識しないといけなく、これを覚える必要があるってことです。

「光を通す量(絞り)」
「光を充てる時間(シャッタースピード)」
「光を受ける側の感度(ISO)」

障子を破らずに水鉄砲で紙を濡らすようなもんですかね。銃口の径の太さ、送り込む水の量、和紙の耐久度を創造すればいいのだと思っています。

IMGP5088

02 STANDARD ZOOM 1/50s F4.0 ISO800 露出オーバー

足りなければ水は届かず(暗くなり)、勢いが強ければ破けて穴が開く(白とび)。
感度=紙の耐久度みたいなもんで、明るさに強ければ耐えられるんだけど弱いと溶けて周りに染み出たり色が正しくのらなかったりする、和紙だと穴があく、という感じ?ですよね。

色んなところに書いてあるのは、ここにISOの感度の話も絡め、受ける側の質がどれだけ許容できるか、っていうバランスの話で終始しています。
まあ、私もようやく最近理解しました。
iPhoneも含め、コンデジってのは、こういうの全部自動でやってくれるから楽でした。

ノイズの原因は、ISO値が高くなることで発生するものですよね。
だから、この値を抑えればいいのですよね。
絞りはボケを作ったり背景をクッキリさせたりするのに重要で絵によってコントロールする必要がありますから、ISO感度=あからさまにシャッタースピードに影響がある、という式が導かれます(最終手段でレンズの性能を良くするっていうのもありますが、それは置いておきます)。

でも、でも、何処にでも書いてある話はここで終わっていますが、今の写真って、それだけに気を遣えばいいってもんでもないですよね。

写真の絵作りって絞り・時間・感度の3つだけで構成できているわけではなく、他に少なくとも後2つ考えなければいけない事があります。

それは、「ホワイトバランス」「RGBカラーのレベル・バランス」の2つです。

iPhoneで撮影するときに、全体的に暗いなぁ、と思ったら黒いところにタッチすると色の明暗が綺麗になったりしませんか。
Q7でAWBという文字を見たことありませんか。

Q7でエフェクトを掛けるときに「RGB/CMY」のレーダーチャートを見たことありませんか。
RGBはRed/Green/Blueの略、光の3原色のことでしたよね。CMYって?Cyan/Magenta/Yellowの略(よくCMYKっていう形で出てくるのはK=黒をつけてるためです)で、印刷インキの3原色とでもいいましょうか。
色の関係は、下図でしたね。

画像1


光の色と印刷の色は、ようは光の反射に関わっているのですけど、同じ「青」を表現するのにも光とインキでは手法が異なりましたよね。
インキは見せたい色、その光の波長撥ね返した訳ですから。
で、インキでは色が無いのを白で~光側では全部の色が合体した眩しいのが白になり、逆にインキの黒は全部の色が混じって汚くなった状態で~光側では何色も無かったのが黒、っていう関係があります。

で、結局ノイズって、この色の波長の取得がうまくできなかったり判別しにくい微妙なものがまじってくるから現れて目立つわけですよね?
埃とかの余計な障害物の影響、反射もあるんでしょうしね。

で、色と感度の話ですが、ISOが低くても、カラーレベルというか各色で一番明るいところと暗いところまでのバランス(レベル補正)がうまくいけば、ISO値が低くても割りとキレイに像を写せると思っています。
iPhoneなんかはその辺りのコントロールというか使われている液晶とのバランス感覚がとても良いのだと思います。

また、その時のその色の基礎、ベースとなる白の色をどうするのか、というのがホワイトバランスですよね。太陽の光の白と蛍光灯の白では色のベース(温度)が違うから、それに併せてスタート地点を調整する必要があります。


ややこしくなりましたね。
ようは、ISO値が低くても、色のバランスさえしっかり撮れればiPhone5やコンデジのように液晶画面上では綺麗な絵になるはずです。

つまり、前にチョロっと話した、液晶で表現する際に必ずしも保存されている絵と同じにする必要はないんじゃないか?ってことです。いやいや騙しちゃダメだろうって声も聴こえそうですが。

じゃあ、我々はQ7ではどうすればいいのでしょう?
液晶はどうしようもないとして、使う側、撮影する側はどうしたらいいのでしょうか。

Q7に限らず、デジタル時代の写真術は、取り敢えず微妙に暗め低めに撮って後からアプリでイジる。これが主流です。いわゆるPhotoShop とかLightRoomとかってやつ。

でも、初心者には敷居が高いですよね。

でも面白いし、綺麗な絵も作りたいし、色を逆にアーティスティックにして遊びたい。

PENTAX Qは、そこにデジタルフィルターとかベースメイクっていう概念とクイックダイヤルというか強みがあって、一つの答えとして導かれています。
いわゆる「ナチュラル」「風景」とか、「ハードモノクローム」「あでみやび」「さくらほのか」ってやつでカメラ単体で遊べるところです。
シーンセレクトを使うのも手だと思っています。メーカーが最適になるようカラー補正を事前にしてくれます。

Q7は色々なことに応えてくれます。そして色々な一眼の知識を覚えなくても使えます。更にISOや露出、カラーバランスなどの知識も覚えるともっと楽しくなり、自分の絵をどうしたいのか、というアーティスティックな面に貢献してくれそうです。

知らない間にしあをセミプロくらいに引き上げてくれそうですよ。

また長くなってしまいました。
ようは、先のピントの問題は今私たちではどうしようもないのかもしれませんが、ノイズを巧く操るには、ISO感度を出来るだけ低くしましょう、そして、後はカラーの使い方を体に覚えさせ、気を配ればバッチリ。

だから、コッチのノイズの所の弱みについては、カメラ単体のせいだけではなく、撮る側の問題なのでめげずに頑張りましょう。

まぁ、レンズ取り替えた時やシーンセレクトした時に綺麗に撮るためにはISO幾ら幾らまでが理想です、的なメッセージが邪魔にならない程度に出るだけでも初心者には敷居が低くなるんじゃないでしょうか。

グリーンボタン押した時でもイイですしね。
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ようやく時間が取れたので、今週ずっと気になっていたことを検証しました。

 ①Q7で撮影 → ②Eye-Fiに保存される → ③ iPhoneのShutterSnitchで 引っこ抜き

今は上記の流れで写真を取得しています。引っこ抜いた際にジオタグと自分の著作情報を埋め込んでJPEGの再保存を行っているんですけども、そのShutterSnitchが行っている「再保存」っていうやつが、どれくらい画像を「荒らす」のか、が気になっていました。OLD-JPEG形式のファイル保存なのでオリジナルを保ったままの再保存ができないですし・・・。

結論から言うと、やはり多少は像が壊れるものの気にしなければそれでもいいや、というレベルではないか、という感じです。

では、実際の画像。
 SS_CM_02ーp
上が撮ったときの写真、左側がSDカードから直接 MacBook にコピーしたもので右がiPhoneのShutterSnitch経由のものです。
( 1/250s f/6.3 ISO6400 速度優先AE 06 TELEPHOTO ZOOM )
とはいっても、ここにアップする画像のサイズ制限があるので、またさらにJPEGの圧縮したものを載せるという苦しい説明なんですけど・・・まぁ、その辺のところはご愛嬌ということで(笑)

SS_CM_01ーp

で、これがそれの一部を拡大したところです。MacBook Retinaでスクリーンサイズ小さくしながら再度スクリーンキャプチャしているのでますます説明しにくい・・・。まあそれでも青と白に着目してもらえれば多少判る人は判ると思うんです。

で、それが判るっていうのはどういうことかというと、拡大した方を見てもらえると、若干の色落ち(再保存した方の青の階調が飛んで色が濃く見えている)や白色のTV化みたいな色変化(再保存した方の水しぶきの白の色にTV画面を見ているような滲みがでている)は出ているものの、元の画像の状態を知らない限り、色が飛んでいるなんて判らないレベルです。
プロなら、う〜んと唸っちゃうのかもしれないでしょうけどね、印刷やってる人とかの目線で見たら一発で元の色と違うと怒られちゃうレベルなんですけど、素人のスナップですしね。
そういうの気にしている人はRAW保存しているでしょ。だからこんな使い方しないだろうし。

私みたいな素人がやるのはスナップ写真プラスα程度の遊びですからねえ。
何よりiPhoneじゃなくてもジオタグ=撮影地が残せるメリットは捨てがたいです。

それでも場所を移動する前にiPhoneに転送するってのは面倒ではありますが・・・。

事前にShutterSnitchの設定画面で「写真転送時にジオタグを埋め込んで再保存」といったアプリの初期設定を1回セットしおけば1枚1枚に都度埋め込みの操作するわけではないので全部自動でやってくれるし、取り込みすら自動です。その流れは下記の感じ。
  1. Q7で転送をセレクトして一旦電源をOFF
  2. iPhoneの設定でWi-Fiの画面開いてからQ7の電源をON
  3. しばらくするとWi-Fiの選択肢がでるので選んでから
  4. ShutterSnitchを起動
  5. すぐさまShutterSnitchが自動で吸い上げてくれる
  6.  カメラロールに保存するなりFlickerにアップするなりをする
ポイントはセレクトモードでのEye-Fi転送にしておき、撮影してプレビュー、選んだら一旦Q7の電源落としておき、先にiPhone側を準備しておいてからQ7の電源ONってところです。
今のところ、これが早くて確実な転送が出来る私なりのやり方です。
簡単に取り込めるのは便利だし、iPadのセルラーモデル持ち歩いている人ならすぐに大きな画面で画像の確認もできるわけだから、出来ないことが出来ることになる方のメリットは大きいと感じます。

ですから 素早くスナップしたい→ iPhoneで撮影。
ちゃんと撮影→Q7で撮って転送
といった使い分けですね。

それと、Eye-Fiですが、挙動が怪しいオートに頼らないようにしています。

マニュアルレンズでピント合わせるために何枚も撮っていたりしますよね?
上の写真のように狙った水しぶき状態を撮るために連写していますよね?

ってことで、良いのはこれかな?って思う写真数点だけを転送できるのはセレクトの利点です。


***

ふぅ、これで後はレンズ情報でも整理できるように、iPhotoの管理を辞めてLightRoomに移行するかな・・・。

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