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abeshi's snapshot ●軽くて楽しいミニカメラ PENTAX Q7/Q-S1

PENTAX Q7 を中心としたカメラ関連の適当ブログです。特に記載がなければQ7で撮っています。
レポートは youtube 動画を併せて使い、雑感はここを中心にテキストをはきだします。

K-S1 関連は『こちら』より(別枠へ)
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kindle: amazon Kindle版の方が好評です!
TV: http://m.youtube.com/user/AbeshiTV

タグ:CTE

さて、紅葉の時期、CTEを使うより日陰モードを使う方が綺麗な絵が得られるということを確信しましたが、もう少し突っ込んでみるともっと面白いことがわかりました。

それはAWBと日陰の間がCTEになることです。
具体的な写真を見せながら紹介していきます。
IMGP2510

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15㎜ 1/800s F4 ISO250 -AWB-

このようにAWBの写真でもそれなりの色合いで撮れるのですが、日陰になると鮮やかな色を見せてきます。もちろん、鮮やかのモードなんて使わなくても綺麗です。
IMGP2511

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15㎜ 1/800s F4 ISO250 -日陰-

そしてこの二つの後にCTEの絵を見てみると、……ほら!やっぱり真ん中の色合いを出しているようです。
IMGP2512

Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15㎜ 1/800s F4 ISO250 -CTE-

日陰にすると、何処と無くレベル補正をして更に若干コントラストを高めにしたよう写真、つまり、赤くないのに赤が、または、黄色くないのに黄色になり、少し大袈裟に強調されるような紅葉の絵が得られますが、CTEだとまぁそれなりにやんわりとした強調色をつけた状態にすることができます。

この控えめ感がいいですよね。

もう少し作例を載せてみます今度は緑が強く出ているサザンカ(椿かな?)でやってみました。

IMGP2531

06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO1000-AWB-
で、次が日陰のときの色。

IMGP2530

06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO1000-日陰-


最後に CTE で。

IMGP2532

06 TELEPHOTO ZOOM 1/200s F2.8 ISO1000-CTE-



3つ横並びにすると、こんな感じです。

CTE-CHECK1

少し順番を変えてみます。

CTE-CHECK2


なんとなく色と使い方がわかってきた気がします。


主役の色のりに合わせて背景となる色を主役風のテイストに変化させたいときに使う感じで、色のメリハリを『落としたい』ときに使うと便利ですね、これ。
デジタルフィルターの「鮮やか」で極端に色を変えるのは各色を強くする方法、抽出はその色だけで抜き取る方法、主役の色の雰囲気を全体にマブしたいときにはCTEって感じですね。
赤に対する緑、青空に対するオレンジなど反対色の色味を弱めたい場合嘘くさくならない程度の加工をしてくれるのがCTEってことなんでしょうかね?わりと使っていけそうな気がします。
この効果を更に強めたい時には「日陰」を充ててみると場合によっては更なる効果が得られる、と。





それならば、むしろ主役の色が決まってる時に使わなければ意味がないモードだとも言えます。色づいた木々や青空をなんでもかんでもこのCTEで多用して撮るって言うのは、?な使い方で、取りたい対象はコレ、でもあまり強く主張するんじゃなくて全体的に「ほんわりしたい」って言う時に使う、って理解して使わないとCTEの良さが分かっていないっていう感じですね。これ。
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こんにちわ。

ここのところ、CTEの撮り方を考えています。
紅葉に向いているはずのCTEですが、どうも自分の中ではしっくりきません。

ケースbyケースなんでしょうけどね。

例えば、以下の絵のとき。
IMGP2354

06 TELEPHOTO ZOOM 1/160s F2.8 ISO100 -AWB- 75% Resized

これを CTE でとってみたら、こんな感じになりました。

IMGP2355

06 TELEPHOTO ZOOM 1/160s F2.8 ISO100 -CTE- 75% Resized

正直どう変わったのか判りません(笑)
まぁ、もしかしたらオートでCTEを選んだのかもしれません。そういうことにしておきましょう。
いや、よおく見てみると空の色が若干赤か緑に引きずられているような気もします。

・・・でも、もっと解せないのが、ホワイトバランスを違うモードで撮ってみたら驚きの色が出たこと。

IMGP2356

06 TELEPHOTO ZOOM 1/160s F2.8 ISO100 -日陰- 75% Resized

そう、この代わり映えの無いモードに嫌気がさし、違う「日陰」っていう奴で撮ったら、あれれ?
奇麗な赤色とか黄色が出てきましたよ?
もちろん、リアルに近いのはAWBのときの色です。

でも、びっくりしました。こんな色が簡単に出るなんて。
これはあなどれませんね・・・、ホワイトバランスはもっと研究した方が良さげです。

ちなみに3枚をMacBookで横並びにしてキャプチャしたものがこれです。
CTE-CHECK2


カラーバランスも変化しているし、確かにCTEは何らかのカラー変更をしているのは間違いありません。
うーん・・・ますます解りません(笑)
少なくても言えるのは、紅葉を撮る時にCTE万能説ではなく、日陰も試した方が「紅い」奇麗な絵が撮れる可能性があるってこと。日照の問題もあるかもしれません。



さて、今回は、更にデジタルフィルターをかけて遊んでみました。

IMGP2357


06 TELEPHOTO ZOOM 1/160s F2.8 ISO100 -日陰- 75% Resized
デジタルフィルター:
  • ベースメーク明るさ-2 彩度+1 コントラスト-1

  • シェーディング 丸円 -3

  • ハイコントラスト +1


いやぁ、面白いです。PhotoShop なくても結構遊べます。
一枚一枚をRAWから現像なんてとてもやってられませんが、たまに遊びたくなる時もあるじゃないですか。そういうのをカメラ単体で簡単にイジレルっていいですよね。
ちょっと電車の中とかで出来た時間で加工出来るので、あ、こんどこういうユーザー登録を作ってみようかな?って気になります。

残念なのは、その登録が3つまでしかできないことろなんですけど。
8個ぐらい登録して、好きな時にダイヤルに登録とかしたいですよね。

ファームウェアとかのアップで対応してくれないかなぁ・・・。
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こんにちわ
まだまだ購入後から3ヶ月以上も経つのに使いこなせていないヘッポコです。

気になっていた、CTEなる機能をコレから少し突っ込んでみたいと考えています。

そもそもコレってなんぞや?
てなところですけど、 正式名称は「Color Temperature Enhancement」の頭文字だそうで。
で、どこにそんな機能があるのか?というと、撮影時の十字メニュー下「WB」のボタンから呼び出せるようです。

 42
#「WB」(ホワイトバランス)メニュー

このホワイトバランスメニューの右の方に「CTE」、あ、ありましたね。
でも、そもそもWBって?

うーん、コレは、どうやら色温度を調整する機能のようです。
え?色温度って?

難しいことがいっぱい出てきますよね。
ざっくり簡単に噛み砕いていきますか。

まず、世の中を記録もしくは測りごとをする際、こと色に関しては「基準となるセット」みたいなのがあるようです。うーん、難しい、音符でいう諧調? 音楽でいうメトロノームとして初めに合わせるリズムのスピードみたいな感じ?

実際には、白熱蛍光管と電車とかで最近使われているLEDぽい室内の青っぽいライト、それから太陽の下の明るく黄色い感じ、古い電球のオレンジっぽい感じ、同じ光でもそれぞれ「照らされた時の色の見え方の基準」が変わっちゃいますよね。同じ白でも電球の下だとオレンジです。でも自分の目ではこれを白と認識したり。

こういう色の基準の変わり方を「色温度」という形で表しているようです。
なんとかケルビンとか8000Kの色温度とか聞いたことありますね、あれですか。

でも、似たようなのに「ガンマ」っていうのありますよね。あれは?
ガンマは色の「諧調の強さ・濃さ」を表現しているものだと考えます。ベースの紙の色味が「色温度」そこで塗られる絵の具の塗料の濃さが「ガンマ」と解釈しちゃえばよいかもしれません。 ガンマは数値が低いほど色が薄い感じになった気がします。
パソコンのディスプレイ設定とかをいじろうとすると出てくるあれですか。ようは基準の白をどうするかっていうことで、色々変わっちゃうってことかな。

で、その辺をオートでうまーくカメラが調整してくれるのが「AWB」 つまり、オート・ホワイト・バランス(Auto White Balance)の略で、Q7にはこのWBがプリントされているボタンから選ぶことができるようです。

オートじゃなくて明示的にこうしたい、って場合、Q7では「太陽光」「日陰」「曇天」「昼白色蛍光灯」「白熱灯」「フラッシュ」「CTE」「自作1〜3」から選べるようです。

この中にあるCTEてやつを使いこなしたい。
そんな気分なのです。


で、使いこなせるとどういうことが出来るようになるのか?
っていうと、どうやら2つの絵作りに貢献するようです。

  • 空のように微妙な色が連続するところで奇麗なグラデーションが得られやすい
  • 写したい主役の色と背景の色がクッキリしすぎるとき、背景側を対象の色に近づけてくれる(柔らかい色合いでかつ対象を引き立つ演出な色使いに変えてくれる)

まだまだうまく体で理解出来ていないのですが、台風後の空を普通のとCTEで撮ったものを横並びにしてみました。

PENTAX-Q_CTE

01 STANDARD PRIME F3.2 ISO100 
#左が「AWB 1/200s」右が「CTE 1/160s」/ MacBook上で横並びにしてキャプチャ

例によって空に写る雲が「鳳凰」に何となく見えたので撮影したんです。
 左の方は一見すると鮮やかなんですけど、右の方を良く見ると空の色調・グラデーションが少し誇張されて目で見る印象に近いイメージを表現してくれています。
って書いても難しいか、伝わりにくいですね。
簡単にいうと右の方が「鳳凰の形が判りやすい」といった方が良いのでしょうか。

空として、印刷すると鮮やかで奇麗な写真に見えるのは、たぶん左でAWBの奴です。でも撮りたかったのは「鳳凰の形に見える雲」なので、それに近い表現にしてくれるのがCTEモードだった、というべきでしょうか。
う〜ん、でも、空の青に雲が引きずられるのであれば鳳凰は青くなるはず(つまりAWBのような色になる)ので、なんか矛盾が。
でも、対象が雲なんだ、ということをQ7が私の気持ちを汲み取ってくれたんだとすれば、雲の色に「空が引きずられた」ので青の鮮やかさが消え、より雲の形が見えるようになったと言うべきなのでしょうか。
もしそうなら恐ろしく使えるモードです。

もっとも、私の場合、空に限っていえば「青抽出」っていう必殺技で撮っちゃうのでダイヤル切り替えるだけで使えるそればっかりになっていますが(笑)

でもCTEを巧く使えるようになれば、これからの紅葉の時期に背景が汚い灰色になって秋らしさがでてこない、全体的に赤くして欲しいんだ、ってときや、夕焼けの紫まじりの空を奇麗に撮りたいんだ!
っていう時に使っていけるらしいです。

幸いにもQ7では「記録した直後に再生モードにしてAv±ボタン」を押すことで「RAW+」つまり後でホワイトバランスを色々変更して確認できる保存の仕方で記録できるようですので、コレを使って色々試してみたいと思います。

ということで、続きは少し修行をしてからかな・・・。
 
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こんにちわ

今日は偶然なのか、それとも何かしらの息吹が吹き込まれたのか、定かではありませんが鳳凰の宿る嬉しい気持ちでいっぱいです。

そもそも新幹線の窓にQ7を置いて、高速シャッターでインターバル撮影をしたらどうなるだろう?
と単純な発想から始まりました。
IMGP7316
 02 STANDARD ZOOM 1/1000s F2.8 ISO200 (新幹線のガラスはおそらく紫外線カットブルー系)

結構瞬間を捉えられるんじゃないの?って感じで面白がって適当に流していたところから始まりました。

IMGP7370
 02 STANDARD ZOOM 1/1000s F2.8 ISO320 / WB:CTE
 
お?と思いましたね。今回は紫外線カットしているであろうガラス越しの撮影ですが、さらにホワイトバランスを雲や空の撮影をするのに最も?向いていると思われる「CTE」っていうモードに固定して撮影を行いました。

途中、雲の形がなんとなく「鳥」に見えたんです。ここから、ん?ってな感じが始まりました。
浜松を超え、名古屋付近まで、ずっとこの鳥が「飛んでついてくる」イメージが強くなっていきました。

IMGP7364
 02 STANDARD ZOOM 1/1000s F2.8 ISO320 WB:CTE
#広い土地を駆け巡る 鳳凰

今回の行き先は、丁度京都でした。
時間的にはゆっくりできない時間でしたが、駆け足に本物の鳳凰を確認してきました。

まずは「銀」の方から。
IMGP7479
06 TELEPHOTO ZOOM 1/125s F2.8 ISO320
#平等院ではないけども、「銀」にいる鳳凰

IMGP7590
06 TELEPHOTO ZOOM 1/640s F3.2 ISO200 青抽出
#こちらは「金」にいる鳳凰を裏側からシルエットにて。

こうして観ると鳳凰って素晴らしい形をしていますよね。
美しすぎます。そして銀閣寺と銀閣寺の鳳凰は微妙に喉袋あたりとか胸の出っ張り具合とか違うんですね。今回Q7で収めるまで気がつきませんでした。

・・・しかしながら、この二箇所で06番をつかって、やっぱり無念を感じてしまいました。
06 TELEPHOTO ZOOM はもっと、よりもっともっと近くへ寄っていき、枠いっぱいに奇麗なフレーミングで像を捕まえたいです。 今回みたいにてっぺんにいる鳳凰をもう一歩拡大して撮りたい。しかしながら、そうすることができませんでした。 
前々から思っているのですが、この『もう一歩踏み込んで拡大したい』、そういったもどかしさをこの06番にはいつも感じます。
特に今回みたいに簡単に行くことが出来ない場所でこういう気持ちになると、やっぱり悔しい。
かといって重いDAレンズをちょっとした移動には持っていけませんし・・・。

どこかサードパーティでいいので、本当にQマウントレンズの250-450mmくらいのZOOMものを出してもらいたいです。02番を超えた領域から、もうちょい踏み込めないところにある対象を掴んで来れるレンズ。



そういえば今回ほぼ初めて使ってみた、このホワイトバランス・・・CTEっていうのは面白いですね。
ちょっと嘘っぽい色になるものの、雲の形が奇麗に写ります。オートにしたままのホワイトバランスで普通にレンズを上を向けると、すぐに露出オーバーな像になっちゃいますよね。レンズによっては色収差も激しくなっちゃってスッキリとした写真が撮れないことが多いんですけど、このモード『CTE』にしておけば青空、特に雲がある時には気持ちいい色で絵を残してくれます。

・・・ということで、再度、新幹線車内で撮ったもので「雲の鳳凰」を確認。

IMGP7372
02 STANDARD  ZOOM 1/1000s F2.8 ISO250 WB:CTE


いやぁ、本当にいいです。鳳凰って素敵。そしてこれを残してくれたPENTAX Q7もイイ!

コンデジではこういった面白みって、なかなか味わえませんよね。シーンセレクトしてポイって撮って終わっちゃいますからね。CTEとか色抽出とか、好みで遊べるのって大切ですよね。

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