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abeshi's snapshot ●軽くて楽しいミニカメラ PENTAX Q7/Q-S1

PENTAX Q7 を中心としたカメラ関連の適当ブログです。特に記載がなければQ7で撮っています。
レポートは youtube 動画を併せて使い、雑感はここを中心にテキストをはきだします。

K-S1 関連は『こちら』より(別枠へ)
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kindle: amazon Kindle版の方が好評です!
TV: http://m.youtube.com/user/AbeshiTV

タグ:鳳凰

こんにちわ
まだまだ購入後から3ヶ月以上も経つのに使いこなせていないヘッポコです。

気になっていた、CTEなる機能をコレから少し突っ込んでみたいと考えています。

そもそもコレってなんぞや?
てなところですけど、 正式名称は「Color Temperature Enhancement」の頭文字だそうで。
で、どこにそんな機能があるのか?というと、撮影時の十字メニュー下「WB」のボタンから呼び出せるようです。

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#「WB」(ホワイトバランス)メニュー

このホワイトバランスメニューの右の方に「CTE」、あ、ありましたね。
でも、そもそもWBって?

うーん、コレは、どうやら色温度を調整する機能のようです。
え?色温度って?

難しいことがいっぱい出てきますよね。
ざっくり簡単に噛み砕いていきますか。

まず、世の中を記録もしくは測りごとをする際、こと色に関しては「基準となるセット」みたいなのがあるようです。うーん、難しい、音符でいう諧調? 音楽でいうメトロノームとして初めに合わせるリズムのスピードみたいな感じ?

実際には、白熱蛍光管と電車とかで最近使われているLEDぽい室内の青っぽいライト、それから太陽の下の明るく黄色い感じ、古い電球のオレンジっぽい感じ、同じ光でもそれぞれ「照らされた時の色の見え方の基準」が変わっちゃいますよね。同じ白でも電球の下だとオレンジです。でも自分の目ではこれを白と認識したり。

こういう色の基準の変わり方を「色温度」という形で表しているようです。
なんとかケルビンとか8000Kの色温度とか聞いたことありますね、あれですか。

でも、似たようなのに「ガンマ」っていうのありますよね。あれは?
ガンマは色の「諧調の強さ・濃さ」を表現しているものだと考えます。ベースの紙の色味が「色温度」そこで塗られる絵の具の塗料の濃さが「ガンマ」と解釈しちゃえばよいかもしれません。 ガンマは数値が低いほど色が薄い感じになった気がします。
パソコンのディスプレイ設定とかをいじろうとすると出てくるあれですか。ようは基準の白をどうするかっていうことで、色々変わっちゃうってことかな。

で、その辺をオートでうまーくカメラが調整してくれるのが「AWB」 つまり、オート・ホワイト・バランス(Auto White Balance)の略で、Q7にはこのWBがプリントされているボタンから選ぶことができるようです。

オートじゃなくて明示的にこうしたい、って場合、Q7では「太陽光」「日陰」「曇天」「昼白色蛍光灯」「白熱灯」「フラッシュ」「CTE」「自作1〜3」から選べるようです。

この中にあるCTEてやつを使いこなしたい。
そんな気分なのです。


で、使いこなせるとどういうことが出来るようになるのか?
っていうと、どうやら2つの絵作りに貢献するようです。

  • 空のように微妙な色が連続するところで奇麗なグラデーションが得られやすい
  • 写したい主役の色と背景の色がクッキリしすぎるとき、背景側を対象の色に近づけてくれる(柔らかい色合いでかつ対象を引き立つ演出な色使いに変えてくれる)

まだまだうまく体で理解出来ていないのですが、台風後の空を普通のとCTEで撮ったものを横並びにしてみました。

PENTAX-Q_CTE

01 STANDARD PRIME F3.2 ISO100 
#左が「AWB 1/200s」右が「CTE 1/160s」/ MacBook上で横並びにしてキャプチャ

例によって空に写る雲が「鳳凰」に何となく見えたので撮影したんです。
 左の方は一見すると鮮やかなんですけど、右の方を良く見ると空の色調・グラデーションが少し誇張されて目で見る印象に近いイメージを表現してくれています。
って書いても難しいか、伝わりにくいですね。
簡単にいうと右の方が「鳳凰の形が判りやすい」といった方が良いのでしょうか。

空として、印刷すると鮮やかで奇麗な写真に見えるのは、たぶん左でAWBの奴です。でも撮りたかったのは「鳳凰の形に見える雲」なので、それに近い表現にしてくれるのがCTEモードだった、というべきでしょうか。
う〜ん、でも、空の青に雲が引きずられるのであれば鳳凰は青くなるはず(つまりAWBのような色になる)ので、なんか矛盾が。
でも、対象が雲なんだ、ということをQ7が私の気持ちを汲み取ってくれたんだとすれば、雲の色に「空が引きずられた」ので青の鮮やかさが消え、より雲の形が見えるようになったと言うべきなのでしょうか。
もしそうなら恐ろしく使えるモードです。

もっとも、私の場合、空に限っていえば「青抽出」っていう必殺技で撮っちゃうのでダイヤル切り替えるだけで使えるそればっかりになっていますが(笑)

でもCTEを巧く使えるようになれば、これからの紅葉の時期に背景が汚い灰色になって秋らしさがでてこない、全体的に赤くして欲しいんだ、ってときや、夕焼けの紫まじりの空を奇麗に撮りたいんだ!
っていう時に使っていけるらしいです。

幸いにもQ7では「記録した直後に再生モードにしてAv±ボタン」を押すことで「RAW+」つまり後でホワイトバランスを色々変更して確認できる保存の仕方で記録できるようですので、コレを使って色々試してみたいと思います。

ということで、続きは少し修行をしてからかな・・・。
 
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こんにちわ

この間のことですが、京都でのお仕事が入ったので、ちょっとお昼がてら金閣寺までQ7を連れて行ってみました。

IMGP7745
02 STANDARD ZOOM 1/320s F5.0 ISO200
#大文字地点から割と近くです。

IMGP7600
02 STANDARD ZOOM 1/200s F3.5 ISO125
#寺内マップ

正式名称を鹿苑寺といいましたよね。
 鎌倉時代だったか室町時代だったからのもので、今や世界遺産です。

IMGP7602
02 STANDARD ZOOM 1/200s F4.5 ISO400
#世界遺産記念碑


京都に来て、まず誰もが見に来るところと言えば、多分金閣寺と清水寺じゃないかな?と思います。
私は修学旅行で京都に来た思い出があるのですが、その当時交通事情で時間が無く、金閣寺を見送った思い出があります。

だから大人になってから来た場所でして、本日は2回目です。
金閣寺そのものは池の中に建っているイメージのこの写真が有名ですよね。

IMGP7609
02 STANDARD ZOOM 1/320s F4.0 ISO200(広角端)
#メインショット1

外国人観光客も含め、平日なのに混んでました。
修学旅行らしき学生は少なかったです。昼間だったからかな?

当然ズームレンズの出番となりますので、ここで寄ってみます。
IMGP7661
02 STANDARD ZOOM 1/125s F4.5 ISO100
 #メインショット2(ズーム)

確か最近に外側の張り替え工事してましたよね。金がやたら明るくて嘘くさいです(笑)
でも舎利殿であるこいつは写真映えがもの凄くイイ!

Q7はついつい02番をメインにしてしまいます。広角なのと3倍で寄れるバランスがとてもいいんですよね。


さて、金がメインですが、ここでお得意の青抽出です。
青空に鳳凰も映えています。青抽出の気持ちがいいところは、空や海といった自然の青さと建造物・構造物をモノクロにしてメカメカしく写せる両面が活かせるところです。

赤は脳内変換でカラー化されやすいのでやっぱり青です。また、年を経ると青に対するグラデーションへの反応が鈍くなるという噂も聞いたことがあるため、今のうちから訓練という意味も実はあったりします(笑)

IMGP7680
06 TELEPHOTO ZOOM 1/1250S F2.8 ISO250
#青空と鳳凰(青抽出)鳳凰からオーラの湯気が!?

本当の鳳凰の色はもちろん金色です。
今回は青抽出の方が空に向かっているイメージが強かったのでこちらを載せています。今回撮った鳳凰も舎利殿である金閣寺と同様、最近に新しく張り替えしていると思われ、ズームで拡大しちゃって撮るとおもちゃっぽくなってしまいます。
だからそれよりも好きな絵が撮れている感じの青抽出版をアップしています。


さて、金閣寺の拝観ルートは、入り口から池の周りをぐるっと廻って山の上から金閣を若干拝められるルートを通り、後は茶屋跡みたいなところを通って朱印所、そして、そのまま出口の石段へと促されます。

IMGP7696
02 STANDARD ZOOM 1/500S F4.0 ISO320
#裏山から

個人的にこのルートは嫌いです。正面からもう一度見たいなって思っても観光客に逆行しないといけないからです。
また特別展等で境内の中部屋に案内されても、それほど景色が変わる訳ではありません。
前に行ったときに学びましたので、今回はスルー。

IMGP7737

02 STANDARD ZOOM 1/100S F4.5 ISO250
#茶屋
まぁ、一度見て、名残惜しい気持ちのままお茶でワイワイして次ぎにいきましょう、ってことなんですかね。
正直、金閣寺は見た目の派手さと名前のインパクトがあるため代表的な感じですし、若い人には派手で解りやすいと思いますが、今回の駆け足お昼旅行でもう一つ行った銀閣寺の方が侘び寂びがあって個人的には好きですね。

こどもの頃に今感じる気持ちがあれば、少しは人生が変わっていたかもしれないです。
昔は京都に行って金閣見られなくてなんだよ、ってずっと嘆いていた記憶ありますから(笑)
 
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こんにちわ

今日は偶然なのか、それとも何かしらの息吹が吹き込まれたのか、定かではありませんが鳳凰の宿る嬉しい気持ちでいっぱいです。

そもそも新幹線の窓にQ7を置いて、高速シャッターでインターバル撮影をしたらどうなるだろう?
と単純な発想から始まりました。
IMGP7316
 02 STANDARD ZOOM 1/1000s F2.8 ISO200 (新幹線のガラスはおそらく紫外線カットブルー系)

結構瞬間を捉えられるんじゃないの?って感じで面白がって適当に流していたところから始まりました。

IMGP7370
 02 STANDARD ZOOM 1/1000s F2.8 ISO320 / WB:CTE
 
お?と思いましたね。今回は紫外線カットしているであろうガラス越しの撮影ですが、さらにホワイトバランスを雲や空の撮影をするのに最も?向いていると思われる「CTE」っていうモードに固定して撮影を行いました。

途中、雲の形がなんとなく「鳥」に見えたんです。ここから、ん?ってな感じが始まりました。
浜松を超え、名古屋付近まで、ずっとこの鳥が「飛んでついてくる」イメージが強くなっていきました。

IMGP7364
 02 STANDARD ZOOM 1/1000s F2.8 ISO320 WB:CTE
#広い土地を駆け巡る 鳳凰

今回の行き先は、丁度京都でした。
時間的にはゆっくりできない時間でしたが、駆け足に本物の鳳凰を確認してきました。

まずは「銀」の方から。
IMGP7479
06 TELEPHOTO ZOOM 1/125s F2.8 ISO320
#平等院ではないけども、「銀」にいる鳳凰

IMGP7590
06 TELEPHOTO ZOOM 1/640s F3.2 ISO200 青抽出
#こちらは「金」にいる鳳凰を裏側からシルエットにて。

こうして観ると鳳凰って素晴らしい形をしていますよね。
美しすぎます。そして銀閣寺と銀閣寺の鳳凰は微妙に喉袋あたりとか胸の出っ張り具合とか違うんですね。今回Q7で収めるまで気がつきませんでした。

・・・しかしながら、この二箇所で06番をつかって、やっぱり無念を感じてしまいました。
06 TELEPHOTO ZOOM はもっと、よりもっともっと近くへ寄っていき、枠いっぱいに奇麗なフレーミングで像を捕まえたいです。 今回みたいにてっぺんにいる鳳凰をもう一歩拡大して撮りたい。しかしながら、そうすることができませんでした。 
前々から思っているのですが、この『もう一歩踏み込んで拡大したい』、そういったもどかしさをこの06番にはいつも感じます。
特に今回みたいに簡単に行くことが出来ない場所でこういう気持ちになると、やっぱり悔しい。
かといって重いDAレンズをちょっとした移動には持っていけませんし・・・。

どこかサードパーティでいいので、本当にQマウントレンズの250-450mmくらいのZOOMものを出してもらいたいです。02番を超えた領域から、もうちょい踏み込めないところにある対象を掴んで来れるレンズ。



そういえば今回ほぼ初めて使ってみた、このホワイトバランス・・・CTEっていうのは面白いですね。
ちょっと嘘っぽい色になるものの、雲の形が奇麗に写ります。オートにしたままのホワイトバランスで普通にレンズを上を向けると、すぐに露出オーバーな像になっちゃいますよね。レンズによっては色収差も激しくなっちゃってスッキリとした写真が撮れないことが多いんですけど、このモード『CTE』にしておけば青空、特に雲がある時には気持ちいい色で絵を残してくれます。

・・・ということで、再度、新幹線車内で撮ったもので「雲の鳳凰」を確認。

IMGP7372
02 STANDARD  ZOOM 1/1000s F2.8 ISO250 WB:CTE


いやぁ、本当にいいです。鳳凰って素敵。そしてこれを残してくれたPENTAX Q7もイイ!

コンデジではこういった面白みって、なかなか味わえませんよね。シーンセレクトしてポイって撮って終わっちゃいますからね。CTEとか色抽出とか、好みで遊べるのって大切ですよね。

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